しらふで愛の歌なんて
お前の前で歌えやしない
わざとそらしてる顔を
今だけは覗き込まないでくれ
本気で惚れちまったのがそもそも運の尽きさ
今までみたいに粋なジョークも言えやしない
酒の勢いで口説き落とそうなんて思っても
俺の方が先に酔いつぶれ
結局何も出来ないままさ
行きずりの他の女と
気晴らしに遊んでみたけど
お前の名前囁いて
思いきり頬をぶたれた
ビールも自販機で買える時間じゃないし
真夜中のコンビニに行けるツラでもないし
コーラの缶を頬にあてて歩く道も
酔いが醒めりゃなおさら
手の型が赤く痛い
今すぐお前を俺だけの物にしたいけれど
それよりお前が去ってしまう事が恐いから
今夜のこの歌がお前に向ける精一杯さ
それでも多分お前は
気付かないだろね最後まで
絶対お前は気付かないだろね最後まで
無邪気なお前は気付かないだろね最後まで
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